入眠をサポートするアミノ酸－グリシン

日本で発見された睡眠関与成分

世界の睡眠調査によると、日本は他国と比べて平均睡眠時間が最も短く、人口の約１／３が睡眠不足という深刻な状況にあります。
そのため、日本では良質な睡眠を得るための研究が特に進められていますが、最新技術でメカニズムが明らかになってきているにもかかわらず、改善は簡単ではありません。

しかし、多くの研究の中で、２００２年の臨床試験により、アミノ酸の一種「グリシン」が睡眠の質を改善する働きを持つことが日本で初めて確認されました。
その優れた効果から、睡眠機能を改善する「機能性表示食品」として認められ、世界的にも需要が高まっています。

グリシンは脳の働きを通じて自律神経に作用し、末梢体温を上げて深部体温を下げることで、深い睡眠に入りやすい体の状態をつくります。

体温のリズムは睡眠の深さに強く影響し、深部体温が下がるほど深い睡眠が促されます。

特に、入眠直後の深い睡眠はその後の睡眠周期全体を安定させ、睡眠の質を左右します。

しかし、夜更かしや寝だめなど不規則な生活は体内リズムを乱し、「社会的時差ぼけ」を起こして睡眠の質を低下させます。
このため、グリシンは睡眠の質を整える重要な成分として注目され、積極的な摂取が推奨されています。

睡眠の質は脳機能にも大きく影響します。

睡眠中、脳では情報整理や記憶の定着、疲労の回復、老廃物の除去などのメンテナンスが行われます。
しかし睡眠の質が低下すると、これらの働きが弱まり、重い場合は脳細胞の破壊や記憶障害、認知症の原因にもなります。

特に、脳の完全な休息と老廃物の除去は「深い睡眠」でしか行われないため、入眠から深い睡眠へスムーズに移行することが重要です。

こうした脳の働きとの関係から、グリシンの摂取は脳の発達や健康維持にも役立つことが分かっています。

多くの研究から、グリシンは日本の深刻な睡眠問題を自然な形で改善へ導くだけでなく、質の高い睡眠による十分な休息、脳のメンテナンス、生活リズムの安定、日中のパフォーマンス向上など、あらゆる活動に役立つ万能成分として期待されています。

今後、普及が進むことで、グリシンは日々の健康維持や生活の質を高めたい現代人にとって、欠かせない成分になるでしょう。