次世代の新型成分
現代の健康志向に応え、二日酔い対策や抗酸化・抗炎症の効果で知られる「ウコン」が再び注目されています。
その主成分である「クルクミン」は、多くの健康効果が期待されながらも吸収率が低いことが課題でした。
そこで最新のナノテクノロジーにより高吸収化に成功し、新たに誕生したのが『セラクルミン』です。
従来のクルクミンの吸収率が約27倍まで飛躍的に向上したことで、少量でも無駄の無い効果的な吸収と、体内の利用効率の向上が実現し、その結果、脳機能に関する新たな機能性も明らかになり話題を呼んでいます。

新たな需要に高まる期待
古くから中国の漢方やインドの伝統医学アーユルヴェーダで、酸化ストレスや慢性炎症を軽減する成分として活用されたクルクミンは、高吸収型に進化を遂げたことにより、その需要が従来の用途から大きく変わりました。
米国カリフォルニア大学(UCLA)の研究では、クルクミンが脳のニューロン(神経細胞)を保護し、有害物(アミロイドベータたんぱく質など)から守る効果が確認されました。

これまでも、一部ではクルクミンに関する脳の研究が行われ、脳機能をサポートする成分として期待されていましたが、吸収率の問題から困難を極め、研究者の間でも見解が異り、効果が曖昧とされていました。
しかし、高吸収化の実現により研究が進展し、脳機能に関する効果が明確に示されたことで多くの研究者から注目が集まり、最近では脳の健康や発達に効果的な成分として認識が改められるようになりました。
日本でも、2020年に「機能性表示食品」として認可され、急速に需要が拡大しており、その効果が期待されています。

子供の脳の発達に
最近の研究では、脳のニューロンの発生や成長に関わる『神経栄養因子BDNF』の増加作用が確認されています。
BDNFは、脳内で記憶(情報)の入口となる海馬の成長、記憶のネットワークとなるニューロンの産生、栄養補給や不純物排出、血管の形成の促進など、脳との密接な関係がある重要な物質であることから、脳の健康だけでなく、「子供の脳の発達に欠かせない身近なブレインフード」の一つとして将来性が期待されています。
脳機能成分として
脳機能成分として進化したクルクミンの登場により、従来のクルクミンは全て高吸収型の「セラクルミン」に置き換わり、今後の研究の発展と共に普及が進むことでしょう。
また、脳へ更なる有用性を示し、今後の新しい機能性食品に幅広く応用され、より多くの人々に貢献する脳の主力成分となるでしょう。